整体が「万能」でもある理由

整体は自然治癒力を引き出す効果が高いことから、さまざまな体の不調の改善に「万能」とされています。
整体では体の不調は骨格や筋肉のバランスが崩れることが原因と考えられているため、それらのバランスを整えることが、体の不調の改善にもつながるとされています。

しかし整体は医療行為ではなく、あくまでも民間療法となるため、体の不調の改善や健康を保つための、サポートをしてくれる手技療法ととらえることが大切となります。
もちろんどんな病気でも治る、万能療法というわけではありません。
どちらかと言うと病気や体の不調を改善しやすい体質にするための、自然治癒力を高める施術ととらえることが大事です。

そのため体に不調を感じる際には、まずは医師の診察を受けるということも大切となります。
例えば頭痛や肩こり、腰痛などは、体のゆがみ以外が原因となって起こる場合もあります。

しかし体の不調が骨格や筋肉のゆがみが原因となっている場合には、整体の効果は得やすいということが言えます。
とくに背骨や骨盤のゆがみは、体調に大きく影響すると言われています。
そのためゆがみを解消することによって、頭痛や肩こり、腰痛などの体の不調が、改善される場合が多くあります。

また骨格や筋肉のゆがみによって血流障害が起きると、精神的に不安定となりやすくなる場合があります。
整体には、うつ病などといった精神疾患の改善にも、一定の効果が期待できると考えられています。

整体と漢方に共通すること

整体には、漢方と共通する部分があると言われています。
漢方は、その昔現在の中国に存在した、「漢」という国が発祥の地とされています。
当時の漢では、健康維持や体調不良の改善には、自然治癒力を高めることがもっとも重要だと考えられていました。
そして薬草に自然治癒力を高める効果があることを発見したことによって、煎じて薬がわりに飲むということが定着したとされています。
漢では長い間薬草の研究が盛んに行われ、現在の漢方薬の基礎を築いたと言われています。

そして整体の場合でも漢方と同様、人間が本来持つ自然治癒力を高めることが、治療の大きな目的となっています。
技術自体も中国から入って来たとされていますが、筋肉の調整を目的とする中国式の手技療法に対して、日本の整体では、骨格のゆがみの調整に重点が置かれています。
これは中国式の手技療法に加え、アメリカを発祥とするカイロプラクティックからも、大きな影響を受けたからと考えられています。

また整体と漢方に共通する点としては他にも、副作用がほとんどないということがあげられます。
人によっては漢方薬の成分に拒否反応を示すという場合もありますが、医薬品ほどの副作用の心配はないとされています。
整体は医薬品などを一切使用せずに行う手技療法となるため、当然副作用の心配はありません。

そしてどちらも短時間で病気改善の効果を得られるといった即効性はあまりなく、改善には時間がかかるということも、共通点となっています。

整体は「完成型」ではない?

整体と一言でいっても、その種類は限りなく多いというのが現状となっています。
その理由としては、整体が「完成型」ではないからということがあげられます。

もともと整体は、中国から入って来た手技療法や、アメリカを発祥とするカイロプラクティックなどが、日本で独自にアレンジされ進化した手技療法となります。
骨格や筋肉のゆがみを解消し、自然治癒力を高めるといった共通する目的のもとで、整体師によってさまざまな独自の工夫が凝らされています。

流派というものは数限りなく存在しており、指圧やマッサージのように手技が統一されていないため、国家資格などは設けられていません。
整体師になるためには、民間による認定資格が設けられています。
しかし資格がなくても、技術があれば整体師を名乗ることは可能となっています。

整体には数多くの種類がありますが、大きく分けると、治療系やスポーツ系、美容系、リラクゼーション系などがあげられます。
治療系は文字通り、肩コリや腰痛、頭痛、生理痛などといった、体の不調を改善することを目的とした施術となります。
スポーツ系は、おもにスポーツ選手を専門とする施術となります。
美容系は、美容やダイエットなどを目的とした施術となっています。
そしてリラクゼーション系では、体全体をほぐして、心身ともにリラックスするための施術が提供されています。

各整体院によって専門とする整体の種類も異なるため、自分の目的にあった整体院を利用するということが大切となります。