整体と漢方に共通すること

整体には、漢方と共通する部分があると言われています。
漢方は、その昔現在の中国に存在した、「漢」という国が発祥の地とされています。
当時の漢では、健康維持や体調不良の改善には、自然治癒力を高めることがもっとも重要だと考えられていました。
そして薬草に自然治癒力を高める効果があることを発見したことによって、煎じて薬がわりに飲むということが定着したとされています。
漢では長い間薬草の研究が盛んに行われ、現在の漢方薬の基礎を築いたと言われています。

そして整体の場合でも漢方と同様、人間が本来持つ自然治癒力を高めることが、治療の大きな目的となっています。
技術自体も中国から入って来たとされていますが、筋肉の調整を目的とする中国式の手技療法に対して、日本の整体では、骨格のゆがみの調整に重点が置かれています。
これは中国式の手技療法に加え、アメリカを発祥とするカイロプラクティックからも、大きな影響を受けたからと考えられています。

また整体と漢方に共通する点としては他にも、副作用がほとんどないということがあげられます。
人によっては漢方薬の成分に拒否反応を示すという場合もありますが、医薬品ほどの副作用の心配はないとされています。
整体は医薬品などを一切使用せずに行う手技療法となるため、当然副作用の心配はありません。

そしてどちらも短時間で病気改善の効果を得られるといった即効性はあまりなく、改善には時間がかかるということも、共通点となっています。